Windows 8.1----復活したスタートボタンは無用の長物(四)
初期状態は名前順が選択されているが、メニューから任意の項目を選択することで、インストール日時や起動回数などを川いた並び順に切り替わる仕組みだ。個人的に便利だったのがインストール日順。詳しくは後述するが、Windows 8.1はインストールした各アプリケーションがスタート画面へ自動的にピン留めされなくなったため、直近のアプリケーションを起動する際に重宝するのである。また、普段は使用頻度順を選択すれば、ピン留めするほどではないが、よく使うアプリケーションが選択しやすくなっだのは特筆すべき改善点の1つと言えるだろう(図060~062)。
Windows 8.1----復活したスタートボタンは無用の長物(三)
秀逸なのは各アプリケーションの並び順をいくつかのパターンで変更できる点だ。アブリビューの並び順をクリック/タップすると〈名前順><インストール日順>〈使用頻度順>〈カテゴリ順>の4種類がメニューに並び、それぞれの並び順でWindowsストアアブリやデスクトッブアブリが並ぶ(図058~059)。
Windows 8.1----復活したスタートボタンは無用の長物(二)
もともとWindows 8 リリース時に"スタートボタンがない"と言う怨嗟(えんさ)にも似た声がユーザーから巻き上がり、Microsoftはその声に応えたと述べている。だが、ユーザーが求めていたのは前述したように、スタートボタンではなくスタートメニューである。デスクトップ環境では使いこなすまでクセのあったスタートメニューだが、一度慣れてしまえば数ステップの操作で目的のデスクトッブアプリが起動できる環境に慣れたユーザーには、スタート画面のタイル操作に違和感を覚えたのだ。そのため、Windows 8.1におけるスタートボタンは、タスクバーの衣示領域を狭める"無川の長物"と言わざるを得ない。
その一方で、各アプリケーションの起動力法はお若干ながら改善されている。Windows 8の場合 、アプリバーから<すべてのアプリ>ボタンをクリック/タップしないと、すべてのアプリケーションを参照するのは難しかった。しかし、Windows 8.1では、スタート画面を上方向にスワイプするか、矢印ボタンをクリック/タップすることで画面が切り替わり、「アブリビュー」が現れる仕組みを用意している(図057)。
Windows 8.1----復活したスタートボタンは無用の長物(一)
さて、ここからは新規インストール/アップデートインストールを終えたWindows 8.1の新機能や使い方を紹介していく。最初に目に付くのがスタート画面だろう。画面左下にマウスオーバー(マウスポインターを移動)させると、スタートボタンが現れるのはWindows 8.1プレビューと同じだ。同ボタンをクリック/タップするとデスクトップに切り替わり、デスクトップにも同じようにタスクバーの左端にスタートボタンを用意。こちらをクリック/タップするとスタート画面に戻る動作が割り当てられている。ただし、Windowsストアアブリを起動した際は直近の同アプリとスタート画面に切り替わる仕組みなのは、Windows 8と同じだ(図055~056)。